はじめまして。妙華です。妙華先生
あ。はじめまして、恵子と申します。恵子さん
こんにちは。今日はどういったお悩みですか?
あの、私、今子供の事で悩んでいて...。
子供というのは、あなたのお子さん?
いいえ、連れ子です。
やっぱり...。今、とてもお辛いでしょう。すごくオーラが淀んでいるわ...。
実は、私は今36歳でバツイチなんです。そこで今の旦那に出会って、再婚をしました。
旦那さんには子供がいたのね。
はい。6歳の男の子のヤマト君と、12さんの女の子のヒメコちゃんという子が...。
女の子、あなたに反抗的でしょう?
え。どうしてわかったんですか。
占い師だからね。
それに、あなたとヒメコちゃんはちょっと似ているわ。奥さんは死別?
いえ。不倫をした挙句、出て行ったとか。
それは子供たちは知っている?
いえ...旦那は伏せていたようですが...。あ~でも、知ってるかなぁ...子供たちはいろいろ鋭いし...。
当たり前よ。よく見ているわよ。特にヒメコちゃんは気づいているんじゃないかしら...。
そうなんです。ヤマト君は結構私になついてくれるんですけど、ヒメコちゃんだけはダメで。
なんというか反抗的で、扱いに困って...。
それよ。そこも分かってる。ヒメコちゃんは。
え...?
恵子さんがヒメコちゃんの扱いに困っているという事や、育児に本当は自信が無いって事も...。
キツイ言い方になるかもしれないけど、腫物を扱うように接していない?
そうです。その通りです。...バレてるんですね。
あなた素直だもん。顔に出てるのよ。
旦那さん、あまり相談に乗ってくれないでしょう。
はい...。彼、昔、ちょっとやんちゃしてたので努力とか、根性とか、人情っていう言葉が好きで...。母親なんだからそういったもので子供を包み込めば何とかなるとか言って。その方法が分からないから困っているのに...。
そうですよね。
基本的に、彼は頼りにならないって思ってます。本音では。笑
なるほどね。笑
でも、愛しているんですよね?
はい。なんだかんだ言って、旦那を愛しています。
彼の子供だからなおさら子供と仲良くなりたいし、一緒に育てたいのに...。
その方法が分からないのね。
はい。私が悪いんだと思うんですけど...。
思った事を言っていいのよ。ちゃんと聞くし、誰にも言わないわ。
はい。本当は...どうして私のいう事聞かないの!とか、やっぱりむかつくって思う気持ちや生意気だなって思う気持ちが溢れてて。それに困っています。正直、自分の気持ちが理想と違うというか...。
思ってたのと違う?
はい。子供ってもっと可愛くて、もっとなついてくれるものだと。
恵子さんの場合、奥さんの...これは元奥さんっていう意味だけど、元奥さんの子供っていうのが心の中で引っかかっているかもしれないわね。
そう...かもしれません。というか、そうです。私と彼は夫婦です。
でも子供たちは彼と元嫁の子だから、どうしても、私とは他人になっちゃうんですよね。
彼が愛情をあの子たちに注ぐのを見るとひどく寂しいというか...。
悔しい、嫉妬のようなものを覚えているのでしょうね。
うまく、言えないのですが...。
ここからはハッキリ言いますね。その気持ち、ヒメコちゃんには伝わっています。
はい。
それにお母さん、これは前の奥さんの事だけど、お母さんが出て行った理由も、小さいながらに理解してる。だからこそ恵子さんに対して警戒心というか、試そうという気持ちがすごく働いているの。
...試す、そうかも。
どうして試されているのかわからない...って感じかしら。
はい。ここまでやってあげてるのに...。どうして試されているんだろうって。
大丈夫。これは試練だと思ってくれたらいいわ。これを乗り越えれば必ず二人は家族と同じ絆で結ばれるようになります。
本当ですか?
ええ大丈夫、恵子さんがヒメコちゃんを受け入れることで乗り越えることが出来ます。
今でも、やっているつもりなんですが...。
つもりじゃダメ。
今のままでは不十分なの。受け入れるっていうのはね、ヒメコちゃんが何をしても、私はあなたが好きという気持ちを相手に示す事なのね。
それって結構難しくないですか?そんな事、恋人同士でも大変というか、できている人が少ないと思いますけど。
そう。それを恵子さんはやろうとしているの。
じゃあ、私の覚悟がそもそも足りなかったと...?
私の覚悟が足りなかったから今こうなっているって、先生は言うんですか?
いいえ。覚悟はあったはずなのよ恵子さんは。
だけど今、その覚悟が揺らいでいる。分かる?伝わるかしら?
はい。分かります...それは。ごめんなさい。ちょっと取り乱しちゃって...。
大丈夫。恵子さんの気持ちはわかるわ。でも押し殺しちゃいけない。
実の親子でもいろいろあるの。24時間いいママでいようなんて。そんなことは絶対に不可能だし、目指さなくていいの。あなたは。
先生、私...無理をしていました。ずっと。
気付けただけだけでもいいのよ。それでいい。少なくともそのストレスで子供に八つ当たりすることはなくなるから。
なんか、先生には全て見透かされていますね。
まあ、視えてるからね。あなたは特に良く分かる。
相性が良い人悪い人もいるから、きっと的確なアドバイスが出来るはずよ。
私、変われますか?本当に、子供たちと仲良くなりたんです。家族になりたいんです。
うん。
本当の家族じゃなくても、お母さんって言ってもらいたい。未だに私、「恵子さん」って呼ばれてて。それが辛くて。...ほんの少しでもいいから、私をお母さんだって認めてほしいと思って、料理も家事も頑張って...。でもそれって子供たちが求めていることじゃなかったのかな。
そうね。子供たちが求めているのは優しさだけじゃなくて厳しさ。面と向かってしっかりぶつかってきてくれるかどうかを見ている。でも相性はいいわ。ヒメコちゃんも本当は甘えたいの。
そんな気はしてました...。
きっともう一波乱あります。
え。嫌だな、怖いな。笑
大丈夫ですかね。乗り越えられるかな?
大丈夫じゃないです。
え?
本気の一戦になるわ。きっと将来また思い出して、クスッと笑ってしまうだろうけど。
でも一生忘れられないくらいの大ゲンカね。でもそれを乗り越えたら恵子さん、あなたはちゃんとお母さんになれますからね。
怖いけど...私、頑張って耐えてみます。乗り越えてみます。
また何か困ったら連絡して?いつでも待ってます。