ヴェルニの瑛未 (エイミ)先生に仮面夫婦生活の終焉を聞いてみた

アンリさん、はじめまして。先に生年月日をお伺いしてもいいですか？

はい。（生年月日）です(私は46歳です）。

ありがとうございます。今日はどうされましたか？

実は主人のことで相談をしたくて。

ご主人のお名前と生年月日を教えていただけますか？

はい、金森良彦（よしひこ）生年月日はー（主人も46歳です）。

ありがとうございます。ご主人とはどうされましたか？

はい。彼とはずっと仮面夫婦なんですけど、それをこれからどうしたらいいのか…それを見ていただきたくて。

わかりました、アンリさん、仮面夫婦になってからかなり長いですね？

はい、もう10年…いや20年になるかな

言いたくなかったら言ってくださいね、セックスは…？

セックスはないです。先生ざっくばらんで大丈夫です笑

ありがとうございます笑　なるほど、お子さんはいらっしゃいますね。ふたり…あれ？3人？

そうです3人。上が30で男、次男が次男は18歳。そして末っ子の娘は11歳です。先生すごいですね、わかるんですか？

いえいえ、視えただけですよ。

ずいぶん若い頃のお子さんなんですね。

おはずかしながら笑　16歳の時の子どもです。第一子は。

旦那さんは年下？

いえ、同い年です。はじめの頃は…本当にはじめ、子どもが幼稚園に入る前まではとても仲良しだったんですよね。でも小学校に入る頃からちょっとずつ口論が多くなってきて…。喧嘩が耐えないように。

なるほど、お辛かったですね。

はい。彼のことはすごく好きで結婚したのに。当時はまだ20代だったので辛かったです。

原因は仕事かな？　なんだか赤ちゃんを抱きかかえながら泣いている女性が視えるんだけど…。

どうして…。視えるんですか？

そうですね、視えます。とても辛い気持ち。それから苦しい思いが伝わって、私も胸がはりさけそうよ。

彼と喧嘩になった原因は、浮気です。不倫って言った方がいいのかな。結婚してたし。

なるほど…。

証拠はたくさんあったんで、間違いなく黒なんだけど、でも。ちゃんと彼を信じてやり直すことにしました。

そうですか…。ちょうど辛かった時期ね、お子さんと家を出た時は。

はい。その日が一番つらかったですね。

家に帰って彼を許すことにして。それから日常の生活がはじまりました。やり直すといった意味合いが強いけど。

そうですね。とても頑張っているアンリさんが視えます。あれ？　でもちょっと悩みをかかえているような…もしかして、彼の不倫の兆候はまだ？

そうです。一応別れたみたいなことを言っていてそれを信じたけど。でも女の影はチラチラと。彼とはあの家での夜以来セックスはありませんでした。

なるほど。

私も関係をよくしようと努力しました。子どもを作って家庭を華やかにしたり。子どもかわいさに帰ってきてくれるだけでもいいんです。家庭に帰ってきてくれれば。

彼は変わった？

いいえ。あ、いいえっていうのは彼と私の関係です。子どもを作る時しかセックスはしません。でもいいパパにはなってくれました。そこは感謝しています。

子どもには優しいパパなのね。

はい。相変わらずセックスレスではありますが。でもきっかけを無くしているだけなのかなって。それとも他に…。万一だけど他に浮気しているのかなとも。気になります。

なるほど。

今、子どもが自立していって、最後になる娘も自立の道にさしかかっています。そうなるとちょっと自分がさみしくて。

このままでいいのか、と？

そうです。長男はもう30ですから自立して家を出ています。次男もあと少しで出ていくでしょう。そして次は娘…そうなると主人とふたりだけになりますから。

そうね。

あの広い家に主人とふたり。一緒に過ごして間が持つのかどうか笑

ふふふ笑　そうですね。

やっぱり、そう思ったら今からちゃんと関係をただしておきたいというか、老後にむかって準備をしておきたいというか。

そうですね。彼と過ごすことを目指して、ね。

先生、私はどうすればいいでしょうか。今から元のようになれますか？っていっても、もう20年も続く仮面夫婦生活です。元どおりっていうのもおかしいですね。もう思い出せないくらい昔だから。

そうねー…これから…うーん。

……先生？

彼、アンリさんのことは好きよ。とても好き。子ども達を立派に育ててくれた母親として感謝しているわ。

……ああ、母親として、ですか。じゃあ女としてはもう…。

そうじゃなくて。うーん、ごめんね、正直にいうと、あの女性とは続いてる。

え？　続いてる？　え？　女性って誰ですか？

彼がはじめに浮気しただろうと疑った女性ですね。

あ、あの女性？　もう20年も前の、あの？

そうです。あの女性。多分今も…

え？

本当ですか？　今も？

そう。彼は今も彼女と付き合っていますよ。

20年も前なのに？

そう。

え！　っていうか主人、やっぱり浮気してたんだ。

そうですね、浮気していました。アンリさんの読み通り。それで20年こっそり会い続けています。

嘘でしょ……嘘でしょ……。

年齢は45歳くらいかな、髪の毛が短くて明るい色に染めたメガネの女性。小柄で元気な人。結婚はしていないですね。子どももなし。それからマッサージの仕事をしてるみたい……大丈夫ですか？

は、はい。本当は、まだ続いてるんじゃないかって気になること、たくさんあったんです。でも、考えないようにしてた…。

そうですよね。わかります。

でも、でも。そっか…20年近くつづいてたんだ。ここまでくると呆れちゃいますね。

…話しても大丈夫ですか？

はい。お願いします

あの夜（家出があった日）以降も何度か良彦さんは別れ話を持ちかけたのが視えます。でも、相手が納得しなかったり、「二番目でもいい」って言いすがったんですね。かなりやり手の人だな、この人…。

……ポイントがわかってる女性ですね。

すごくモテてる人というよりは、地味なタイプですね。そして良彦さんは断りきれずにずるずるとまだ関係を続けています。

どうやって？　頻繁に会ってるんですか？

いいえ、頻繁には会ってません。それどころか1年、２年と会わなかった時期もあるみたい。

ええええ…！

それほどまでに、主人のことを？

はい。それにちょっと言いづらいけど…言っていいかしら？

はい、お願いします。ここまできたら全部知りたい。

それじゃあ、言いますね。彼女、アンリさんを妬んでいて、生き霊を飛ばしてますね。

え……！！

生き霊が？

怖がらなくていいですよ。おどろおどろしいものではありません。初めのお電話で気づいて、ちょっと気になってたんだけど、相談を聞いていて理由がよくわかりました。

どうしよう。

払っておくこともできますが、多分何度もくるでしょうね。良彦さんと別れない限りは。

そうでしょうね…。

彼女はとても執念深いです。何度良彦さんが立ち向かっても「奥さんが生きている限りは二番目でいい」と言い続けると思いますよ。

……。

先生、私は彼女に夫を渡したくありません。何か手段はないでしょうか。

その一言を待っていました。

え？

その気持ちがあれば大丈夫ですよ。

でも、どうやっても彼女に打ち勝てないような気がして。

良彦さんに、不倫相手のことを問いただしてください。見たと言ってもかまいませんから認めさせてください。

占いではなくて、見たと言ったらいいんですね。

先ほどお伝えした特徴が彼女です。（もう一度繰り返してくれた）。そして、良彦さんを愛していることを伝えましょう。

今からでも？

今夜からでもいいです。早い方がいいです。

わかりました。

少し辛いかも知れないけど、不倫相手に会う事も辞さない覚悟で。

え、顔がバレたらややこしくなるんじゃ…。

残念ながらバレてます。お家の場所も。

え、嫌ですね…。

彼女の場合、こじれることはないと思うけど、嫌だったら引っ越しも考えて。とにかく「私の主人です」ということをはっきりさせましょう。

主人の気持ちはどうなんでしょう。やり直してくれるのか。

ご主人は大丈夫よ。一人で戦っているから辛いの。心を押し殺してる。でも、アンリさんが理解してくれたら、ちゃんと謝れると思うの。だって子ども達のいいお母さんになってくれていたという事は、本当に感謝しているから…。