「売れる」占い師の共通点とは。
長い間、電話占い師をしていて思った事があります。
それは、
占いに足繁く通う人は、「自分を正当化して欲しい」と考えている。
ということです。
甘口占い師
辛口占い師
個性豊かな電話占い師はたくさんいますが、だいたいこの2つのパターンに分けられますよね。
でも、甘口辛口どちらのタイプであったとしても、人気になっている占い師のほとんどは相談者の背中を上手く押して「絶対的な味方」であろうとするのです。
そこには売れる電話占い師になる為のポイントが隠されていました。
正直、相談者を正当化できる占い師は売れるんです。
占い師=カウンセラー!?売れる占い師が理解していること
売れる占い師が大切にしていることってなんだと思いますか?
霊能力で相手の状況を当てることでしょうか。
遠い未来を予知し、幸せになる道筋を相談者に示すことでしょうか。
そのどれもが大切ですが、売れっ子になる為に一番大切なことは...。
相談者の絶対的な味方になる事です。
月収100万円を稼ぐ電話占い師さんのトークを見ていると、当てる事よりも、相手に寄り添うのが上手いと感じる人が多いことが分かります。
売れる占い師90%が実践!「相手に寄り添う」ってどういうこと!?
電話占い師の90%は...
- 相談者の状況を当てる
- 相談者に味方だと思ってもらう
(信頼してもらう)
ということを重視しています。
それはなぜでしょう?
味方だと思って信頼してもらわないと、話を聞いてもらえないからです。
味方だと思ってもらうためには「敵にならない事」が大切。
どんなに泥沼の恋愛話だって、
自業自得だろう...と言ってしまいそうな人間関係トラブルだって、
相談者に「あなたが悪い」と言ってはいけません。
いや、いけないことはないんだけど、絶対的に拒絶したらダメ。
あなたが悪いよ!と言うにしても、「気持ちはすごく分かるわ。」という言葉や「でも、それに気づけたらこれから良くなるわよ。」というような、肯定する一言をつけてあげるのがベスト。
それがないと、どれだけ正論を伝えたとしても相手からしたらあなたはただの「敵」になってしまいます。
信頼を置いて話を聞いてもらえないどころか、「あの人分かってくれないよ!」と悪い口コミを投稿されてしまう事があるので気をつけたいところです。
信頼してもらうためには嘘をつくことも時には必要なんですね。
相談者はどうして電話占いを利用するの?
どうして人はわざわざ高いお金を払って電話占いを利用するのでしょうか?
問題を解決したい。
誰かに話を聞いて欲しい。
そういった声はもちろんですが、実は一番多い動機は...
安心したい
という事なんです。
とはいえ、言葉にすると抽象的すぎるので、一度どういう事なのか、簡単な表を作ってみたので見てみましょう。
事例 |
相談者の言葉 |
相談者の本音 |
占いに求めていること |
CASE1 |
彼女と喧嘩してしまった。 仲直りしたがどうすればいいでしょうか。
|
彼女と喧嘩して不安。
仲直りできるか知りたい。
最悪の事態(別れる)を迎えてしまうのだろうか...。
不安定な現状がストレス。
|
彼女との不安定な状況が不安。 この状況を打破してとりあえず安心したい。 |
CASE2 |
会社で嫌な上司がいる。 仕事上の付き合いをしないといけない相手とどう関わればいいのか知りたいです。 |
嫌な上司がストレス。 これからいつまでこの状況が続くのか。 見通しの付かない現状が不安。なんとかして安心したい。 |
ストレスな上司に付き合っているのが苦痛。 平安を取り戻すにはどうすればいいか知りたい。 |
CASE3 |
新しい職場に転職する。上手くいきますか? |
新しい環境になじめるか不安。安心したい。 |
安心できる言葉や後押しが欲しい。 |
CASE4 |
喧嘩をした。 彼氏が私が悪いって言うけど、本当に私が悪いと思う!? |
私は悪くないと言って欲しい。 |
話を聞いて共感して欲しい。 |
CASE5 |
出会いがない。一生結婚できないの? |
結婚できると言って欲しい。 |
どうすれば素敵な人と出会えるのか具体的に知りたい。 |
CASE1:彼女と喧嘩
相談者の言葉 |
彼女と喧嘩してしまった。 仲直りしたいがどうすればいいでしょうか。 |
相談者の本音 |
彼女と喧嘩して不安。仲直りできるか知りたい。最悪の事態(別れる)と迎えてしまうのだろうか...。 不安定な現状がストレス。 |
占いに求めていること |
彼女との不安定な状況が不安。 この状況を打破してとりあえず安心したい。 |
CASE2:社内の人間関係
相談者の言葉 |
会社で嫌な上司がいる。 仕事上の付き合いをしないといけない相手とどう関わればいいのか知りたい。 |
相談者の本音 |
嫌な上司がストレス。 これからいつまでこの状況が続くのか。見通しの付かない現状が不安。何とかして安心したい。 |
占いに求めていること |
ストレスな上司に付き合っているのが苦痛。 平安を取り戻すにはどうすればいいか知りたい。 |
CASE3:転職
相談者の言葉 |
新しい職場に転職する。上手くいきますか? |
相談者の本音 |
新しい環境になじめるか不安。安心したい。 |
占いに求めていること |
安心できる言葉や後押しが欲しい。 |
CASE4:彼氏と喧嘩
相談者の言葉 |
喧嘩をした。 彼氏が私が悪いっていうけど本当に私が悪いと思う!? |
相談者の本音 |
私は悪くないと言って欲しい。 |
占いに求めていること |
話を聞いて共感して欲しい。 |
CASE5:結婚運
相談者の言葉 |
出会いが無い。一生結婚できないの? |
相談者の本音 |
結婚できると言って欲しい。 |
占いに求めていること |
どうすれば素敵な人と出会えるのか具体的に知りたい。 |
このように、
相談者は現状に不安を抱えていて、重荷を持って苦しい状態。
その荷物を占い師に少し持ってもらって安心したかったり、心の平安を手に入れたいと思っている人がほとんどなんです。
占い師として何人もの人の話を聞いていると、「この人はこういう事を言って欲しいんだな。」ということがなんとなく理解できるようになります。
しかし、その結論に達する前のストーリーをとても大切にしなければなりません。
そうです。相談者に「この人の言う事なら本当だ」と思ってもらう事が大切なんです。
相談者は占い師に「確証」を求めに来る
もしあなたが就活生で、面接の練習を誰かに頼もうと思ったとします。
目の前に2人の人がいて、どちらかのアドバイスをもらえるとしましょう。
あなたはA,Bどちらかの相手を練習相手に選ぶでしょうか。
A.そこらへんを歩いているおばちゃん
B.就職希望先の人事部の部長
もちろん、Bですよね。
Bを選んだ理由としては、
「この人がOKと言ってくれれば安心」と思えたからではないでしょうか?
相談者が高いお金を支払って電話占いをするのは、「未来を見通せる・当たると言われるすごい人」に希望のある言葉を言ってもらって、それを信じたいからなんです。
ただ相談者を腐すだけの占い師は、正論を言っていたとしても相談者は信じたくないため、「インチキ占い師!」と嫌悪します。
しかし、相談者を腐しても最終的には「これから良くなる」と明るい未来を約束してあげれば相談者は「当たるかも?」と期待を持ってくれるのです。
それは後者の占い師が相談者の隠れたニーズを満たしてあげたから。
人は信じたいと思うもの信じる生き物です。
占い師であるあなたの提案する未来が相談者の信じたい未来かどうかを検討する必要があります。
悪い結果が出てもそのまま伝えることをしないのがプロの占い師
どれだけ相談者の意向に沿った答えを出してあげたいと思っても、悪い結果しか出ないというパターンもあります。
悪い結果を言ってはいけないの?
そういう風に考えてしまうかもしれませんが、悪い結果がが出た場合はちゃんと相談者に伝えるのが大切。というより、伝えなければ占いではなくなってしまいますよね。
悪い結果が出てもいいのです。
相談者は今悪い状態にいるので、現状が悪く出るのは当たり前の事。
逆に「今すごくついていますよ。」なんて言ってしまうと、「この人ちゃんとわかってる?」と不信感を抱かれてしまう事も。
ある程度、悪い結果も伝えるのが売れる占い師のテクニックです。
悪い結果をスパイスにして、「幸せになりたい!幸せになるにはどうしたらいいの!?」とついつい先が聞きたくなるトークを展開できればある程度お客さんはついてきますよ。
電話占い師は未来のナビゲーター
電話占い師だと構えると途端に何も喋れなくなってしまうという人は結構多いものです。
そう大きく構えずに、「未来のナビゲーターなんだ」と思えばちょっと気が楽になるはず。
現状はこんな感じですよね。と相談者を納得させ、望む未来へ進むべき方向を指南してあげる...。それが売れる占い師のスタイルです。
決して望む方向へ引っ張って言ったり、複雑な道に突き落としたりはしません。
また、自分だけが喋ってガツガツ行くわけではなく、常に相談者に視線を置いて言葉を選んでいます。
「操るのではなく、背を押す」そういうスタンスに人は魅力を感じるのです。
いつでも相談者を正当化するのが売れる電話占い師
人は自分の事が大切です。
どんなに自分が言い過ぎていたとしても、また、自分が先に喧嘩を吹っ掛けたとしても、「自分が悪い」なんて思いたくありません。
自分の傷の大きさばかりに目が言ってしまいます。
でも、本当は心のどこかで自分が悪かったかもという気持ちがあるから、誰かに「あなたは悪くないよ。」と言ってもらいたいのです。
人生には流れというものが存在しています。
運命という考え方はあまり好きではありませんが、ある程度流れ着く先は決まっているように感じることが多いです。
運が悪いと感じた時。
ただ、魔が差してしまっただけなのに...と後悔している時。
どうしても合わない人との付き合いを諦めようと思う時。
多くの人はそれを受け入れるために理由を探します。
例えば、「この人と上手くいかないのは前世からの因果です。そういう役割に生まれている人なんですよ。」と言われると「そうか、前世からあの人とはソリが悪いなら仕方ない。」と諦めるきっかけにすることが出来ますよね。
何か悪い事が起きた時、「厄年だから仕方ない」と諦めてみる感覚にとてもよく似ています。
幸せになりたい。
幸せになれると信じる足掛かりが欲しい。
そういう人が電話占いに電話してくるパターンは非常に多いのです。
ですから、売れる占い師はどんな相談者でも必ず「正当化」してあげます。
あなたが傷ついたのは彼のせい。
あなたがしんどいのは親のせい。
と、ちゃんと辛い気持ちを受け止めてあげるのです。
そして、幸せになれるという根拠を教えてあげます。
本当に幸せになれるかはわかりません。
でも、「幸せになってほしい」という気持ちが伝わると、なぜか相談者は幸せな道に進むことが出来る。そういった事例を私は何度も見てきました。
売れる占い師はとことん相談者の味方になって、幸せを祈る人。
愛を持って接する事が出来る人が多いです。
もし、占い師として停滞していると感じている人がいらっしゃったら...。
一度、とことん相談者を正当化してあげてみたはいかがでしょうか。
他にも占い師のテクニックは多数あります。興味が有る方は下のリンクからご覧ください。
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