新石切の占い師の会にお呼ばれしてきた〜潜入レポ〜
投稿日:2017年7月4日 更新日:
「占いに興味あるなら、今度お茶会があるんやけど来るか?」
占いサロンの下で開かれているカフェでお茶を飲んで雑談していると、お店のマスター(占い師)にそう声をかけてもらいました。
「占い師だけが集まって小さいお茶会をするんよ。飯田さん、占い好きやろ?勉強なると思うけど。」
私は頻繁に周りに「占いを勉強したいな」ということを口走っており、現に暇を見つけてはこの占いカフェに足を運んで、いたので、その辺の事情はオーナに筒抜けでした。
「うーん。そうですねえ...。」
しかしながら急に見知らぬ人の会に行くなんて恥ずかしいものです...。
「名前とか素性が分からないようにしてくれたら記事にしてもええで」
「行きます。」
ということで、占い師、いえ、魔女の会へ潜入レポートをすることになりました。
魔女の会
指定された時間に指定されたお宅へお邪魔しました。
私は時間ピッタリだったのですが、もうすでに3人の魔女が揃っていて、世間話を繰り広げていたので非常に気まずかったです。
さて、今回集まった3人の魔女を手短にご紹介いたしましょう。
高木さん(仮名) |
50代。 細木数子に似ている。 占いの露店を開いていおり、手相占いと四柱推命を得意とする。店の奥でカフェをやっている。家族はメスのチワワ。息子が3人居る。 |
河原さん(仮名) |
50代。 八千草薫さんのようなおっとり系のおばあちゃま。タロットカードや四柱推命、赤ちゃんお名付けまでもこなすベテラン占い師。旦那さんとは仲良し。この会は彼女の家で開催された。 |
みゆきちゃん(仮名) |
30代。 この中で一番若い。むしろなんでここにいるのか不明。黒木メイサに雰囲気が似ている。タロットカードとパワーストーンを専門としている。終始にこにこ。飯田とは初対面。 |
高木さん(仮名) |
50代。 細木数子に似ている。 占いの露店を開いていおり、手相占いと四柱推命を得意とする。店の奥でカフェをやっている。家族はメスのチワワ。息子が3人居る。 |
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河原さん(仮名) |
50代。 八千草薫さんのようなおっとり系のおばあちゃま。タロットカードや四柱推命、赤ちゃんお名付けまでもこなすベテラン占い師。旦那さんとは仲良し。この会は彼女の家で開催された。 |
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みゆきちゃん(仮名) |
30代。 この中で一番若い。むしろなんでここにいるのか不明。黒木メイサに雰囲気が似ている。タロットカードとパワーストーンを専門としている。終始にこにこ。飯田とは初対面。 |
はじめまして、遅れてしまってすみません...。飯田唯
いいんよ。ここへどうぞ河原さん
遅いなー、迷ったんか?高木さん
高木さんの容赦ない言葉に胸を痛めつつ、
とりあえずダイニングテーブルの端っこの席に座りました。
目の前に紅茶がならべられ、簡単な自己紹介とクッキーを囲んで会がはじまります。
この会は占い師の情報交換と、近況報告、そして飯田を会に勧誘するような目的で開かれていたようでした。
3時間にも及ぶ長丁場。占い師が普段どういう思いで占いをしているのか、どういったきっかけで占い師になったのかという興味深い話が多数でてきたので、トピックスごとに解説していきます。
本物の占い師を見抜くコツとは
本物の占い師を見抜くコツを教えてください!
ここにおるやん。
はい!!(怖い!)
笑 まあ、本物の占い師ーっていうのはどのへんをいうんやろか。本当に力があるひとは他が放っておかへんよ?
放っておかない、とはどういった?
メディアに露出したり、何かしら口コミが広がって有名になるからね。
あー。女子大生スピリチュアラーって流行りましたね。
まあ、皆人間やから、ある程度お金を稼ぐことを覚えたらもうあかんけどね...。商売に流れていくわ。
私でもそうするわ笑
あー。何名か心当たりがありますね。テレビ出てからみるみる派手になったり強気になったり...。
まあそういうひとは消えていくけれどね。逆に本物の占い師っていうのはお題はお気持ちでというひとが多いよ。ひとを救いたい、目の前のひとを楽にしてあげたいという気持ちが一番働くからね。私の師匠もそうだったから。
そうなんですね...ちなみにその方は。
もう病気になってね。施設に入りはったわ。占いどころか私のことも覚えていないねぇ...。
占い師といえども人間なんですね...。さみしいですね。
そうやで。占い師は超人みたいに思っているかもしれないけどさ、ちょっとひととは違う目を持っていたり、おこがましくもひとの相談二乗らせてもらっているだけで、飯田さんと変わらへん人間やねんから。いうたらあんたのおかあちゃんと同じ世代やねんで!
私の母は60歳になったばかりです。(小声)
やからな、本物の占い師はどんなひとかなんていうのも、想像してみたらええねん。例えばあんたが願いが叶うランプでももっとったらどう? それをひけらかすか? それとも自分のために使うか? ひとを救うためにつかうか?
うーん。
そのランプがなんで願いを叶えてくれるかわからへん。使用回数に制限があるのかどうかもわからへん。そんなランプやったら、どうする? すでに自分のことは全部叶えた後や。
そうですね。私だったらやっぱりこっそり、自分の大切なひととか、自分をわざわざ訪ねてきてくれたひとにその力を貸してあげるかも。
魔法のランプを本物の占い師の力と置き換えてみ、そんなもんやろ。
わたしはさっさとメディアに露出するかも。^^みゆきちゃん
結論
本物の占い師を見抜くコツとは、本当に親身になって問題を解決してあげようという意思が見えるかどうかを見極めること
正直霊感ってあるんですか?
うちはない。
霊感っていうもの自体、ないと思うよ。
私はあります。^^
え、みゆきさんはあるんですか?
ええ、小さい頃から...。
どんな感じに見えるんですか?
そうねぇ。私の場合は普通の人間と同じように見えるの。
へーほんまか。
うん。友達の部屋でぇー、ちょっと古い服装の人がいるなぁと思ったら、誰もその人に話しかけなかったりして^^ それで「あ。生きてないんやなぁ」って。ふふっ。
うーわ。それって怖いですね。
へぇ、ほんまやったらなんか鳥肌たつねぇ。
ふふ。今はそういうことはやめたんですけど、たまーに連れて帰っちゃうこともあって。^^
え。連れて帰る?
うん。かわいいからおいでーって。その後友達とカラオケボックス行くでしょ、そしたらね5人しかいないのに6個コップがならべられるんよね。^^
二次会に行っても同じでね。ああなんか自己主張強い子(霊)なんだなぁって
(コップの数を確認する)
(そわそわする)
みゆきさん、もしかして霊感占いとかできるんですか...!
うーん、小さい頃よりも力は弱くなっているから、人によるかな。会った瞬間に過去が流れ込んでくるような人とか、守護霊が饒舌なひととか。^^
へぇ...ちなみに霊感占いが私は好きなんですけど、先生のなかにはこっちの姿が全部見えているんじゃないかと思うほどすごい先生も居て。ぶっちゃけ霊感占いって本物なんでしょうかね?
あ〜、日常的にこの能力を使えるかどうかってこと?
まあそうですね。それも含め...。やっぱり知り過ぎるのって怖いんじゃないかって思うんですよね
うん。そうよね。知りたくないことも知るのは嫌よね。
そうなんです。鑑定中だけだったらいいかもしれませんけど、プライベートでも勝手に相手の事がわかっちゃうのかなって思って。そしたらキツイと思うんですよ。
精神崩壊やわ。
あ〜そうですよね。多分、本物と偽物が居ると思う。^^
といいますと?(そりゃそうだ←心の声)
ただ勘がいいだけっていう偽物と、本当に力があるひとの二種類って意味なのね〜。本物のひとはきっと辛い。でも占い師になっているひとは、ある程度自分の力をコントロールできるんだと思うな。^^
それでないと無理やんな。
うん。だから飯田ちゃんの質問、ほら、「霊感占いは本物?」みたいなやつね、あれは「本当の霊感を持っているひとの占いは本物」ってことだね。^^
うーん、まあそうですねぇ。(答えになってないような...。)
でも、本物の霊感占い師は地獄をみてるよ。むしろ本物のひとは霊感使って商売しようと思わないと思うな〜〜〜殺されちゃいそう。^^
最後の一言が怖かったです。
結論
霊感占いは偽物もいれば本物も居る。でも本物のはなにかしらコントロール能力を手に入れている
ズバリ嫌なお客さんのタイプは?<
ひとの話をうんうん聞くやつ。
高木さんを前にしたら皆そうするしかないと思います。
ちゃうねん。否定されても甘んじて受け入れるやつな。ほんま腹たつねん。自分の人生やねんからもっと性根いれていかなあかんっ! 結局根性がないと生き抜いていかれへんねんから。
弱り切った相談者になんてひどい感想を...。
高木さんの意見すごくよくわかるわ〜。
え、わかっちゃうんですか?
こっちがいくら褒めても「私、そんな素晴らしい人間じゃないんです」って謙遜しまくる人いてるやろ?でもなそういうひとってね「彼と別れないと不幸になるよ」って結果を放してあげても「彼はそんなひと違います」とか。聞き入れへんねんよね。
結局頑固やねんな。こっちの占いの結果も変に解釈して自分の都合よく受け取るねん。「だからそのままやったら変わらへんで!!」って言いたくなるわ。
言わないんですね。(言いそうなのに)
そりゃそうやわあんた。お客さんやでぇ。
私もそういうお客さん困るかなぁ...。ひとってねマイナスな意見に支配されていると、マイナスな感情でいる事が楽って考えちゃうんよ。
ええ...! ずっとマイナス感情でいる方が楽? そんなん嫌でしょう。
それが心地ええねんよ。だって「自分はかわいそう」「自分はダメな子」っていう風に考えてたら、努力をしなくてもいいし頑張る必要もないっていう言い訳になるからねぇ。意識の底では現状を変えたいけれど、ほんまは変えたくないねんね。^^
結論
「向上心のないお客」「私ってかわいそうの海に浸っているお客」が来たら占い師はしょんぼりする。(個人差あり)
どういうきっかけで占い師になるの?
私は商売やな。親がやっとったさかい。
あ。高木さんちって代々占い師の家系なんですか?
そうやで。うちのお母さんが占いの店やっててん。うちも若いころからその姿みてたしな。調理師になりたかったから占いカフェみたいなやつやってみようとはずっと思っててな。
おお〜夢を叶えたわけですね、すばらしい!
私は主人と在宅で出来る仕事ないかな〜って。そしたらちょうど占い師のお手伝いを募集していてまあ夫婦揃って弟子入りしたわけやね。
弟子入り...! しかもご夫婦なんてすごいですね。
そうやねぇ。占い師の弟子ってのは肉体労働なんよ。朝は早いし夜は遅い。技術は教えてなんてくれへんねん。盗み取っていかんとあかんから、すごく大変。
それにしてもどうしてご夫婦で在宅の仕事をしようと思い立ったんですか? そんなキツイことができたら大抵の仕事はこなせそうなはずなのに...。
...。
...。
えっと、み、みゆきさんは...。
私はねぇ、ずっとパワーストーンが大好きだったのと、タロットが好きだったからなんよ。霊感もあったしね、ちょっとした興味から始めたけど、まあいろいろあってお店を持つ事ができました。
いろいろ?
...。^^
結論
占い師のきっかけはさまざま。でも皆、いろいろ過去に何かを持っている!!(個人差あり)
悩み事ばかり聞いてブルーにならないのか?
これは占い師の方に絶対聞いておきたいと思うことなんですけれど、正直、ひとの悩みをたくさん聞いていて疲れませんか?
疲れる?
はい。見ず知らずのひとの苦しみや愚痴、そしてしょんぼりしたひとと同じ空間にいるんですよね。しかもそれを何回も繰り返す。毎日毎日元気がないひととか困ったひととばかり会うんですよ。疲れませんか?
そうですね。これは仕事だから、私はもう慣れているけど、はじめはとても疲れたねぇ……。ひとの悩みを持ち帰ってしまうことも多かったよ。
うーん。私はパワーストーンがいろいろ浄化してくれますけど、やっぱり自分の境遇と似ているなって思ったり、そのひとの気持ちが痛いほどわかるって場合は、ちょっと肩こりしたり頭痛をもらったりすることがありますね〜。まだまだ未熟です。
そやな、うちはどっちかというとカフェで元気なお客さんのエネルギーもろてるから、疲れはせんな。
そうか、ちょっと疲れる時もあるんだ……私たちは占い師さんから背中を押してもらったりエネルギーをもらったり元気をいただいているんですけど、やっぱりその元気は多少なりとも占い師さんから吸い取ってしまうんですね。
でも、泣きながら入ってきたお客さんが、鑑定後に笑顔を見せてくれたり、「うまくいきました」って手紙をくれたりした時にやっててよかったって思います〜。^^
なかなかそういう人はいないけどね。
だからこうやって集まって息抜きせんともたへんねん。(クッキーバリバリ)
結論
占い師でも毎日悩みを聞いていたら疲れる。でも息抜きをしたりお客さんからの嬉しい報告を聞くと疲れが癒される。
~潜入レポを終えて~
普段なんとなく「特別な人」という目で見てしまっていた占い師の皆様でしたが、実際に詳しくお話しを聞いてみると同じような感覚を持っているのだとわかりました。
ちょっと優しかったり、他人の気持ちに敏感だったり、そして知識や経験を兼ね備えているだけ。
いうなれば常に「ひとを幸せにしたい」「喜んでもらいたい」と願っていて、そのための勉強を怠らないという精神だけが、私たちよりもずっとずっと高いひとが占い師という職業を選択するんだなと感じました。