復讐したい!呪いの効果は? 呪い代行に依頼するのはあり?
投稿日:2017年7月28日 更新日:
はじめに
呪いで復讐を考えている方、必ずお読みください!
どうしても許せない相手や、絶対に復讐してやりたい相手。長い人生を生きていれば一人や二人、三人や四人は出てくるもの...。それが人間というものですよね。
昔から伝統的な方法として「丑の刻参り」が有名ですが、この話が伝承されてきた経緯を考えると、「人が人を呪う」という事はもしかしたら人に備わっている当たり前の感情の一つなのかもしれませんね。
しかし、実際に呪いをかけるとなるといろいろな怖い話を聞くことがあります。それは「失敗したら三倍になって自分に戻ってくる」「相手に呪いをかけたら、それがブーメランのように戻ってくる」など、どちらも術者であるあなたへ良くないことが降りかかるという事態を示唆するものです。
「自分で呪いをかけると悪いことが起きる...それなら他人にかけてもらおう」そういったニーズで出来上がったのが、今回ご紹介する呪い代行です。
果たして呪いというのは効果があるのでしょうか。そして「呪い代行」はどのようなことをしてくれるのでしょうか。
真意とオススメ度を本気で探ってきました。
Chapter1:京都市左京区貴船にある「貴船神社」

日本にも未だ呪いの藁人形が見つかる神社があります。それは京都の貴船神社。そこは美しい灯篭が並ぶ伝統的な神社という背景の他に「丑の刻参りの元祖」と言われている歴史があるのです。
Chapter2:藤原頼通の病気は貴船の呪詛
平安時代の歴史物語である「栄花物語」という書物によると、1993年に放送されたNHK大河ドラマ「炎立つ」の主人公、藤原頼通は、貴船の呪詛であることがしっかりと明記されているようです。
Chapter3:そもそも呪いって?

呪いには効果があるとされているのはなぜなのでしょうか?それは人間の気に関するからくりが根拠となっています。言霊という言葉があるように、人間の発する言葉、そして思いには不思議な力があると言われています。
負の力が溜まり過ぎると病気になってしまうという話を聞いたことはありませんか?現代ではそれをストレスとも呼ぶようですね。
その黒い負の力凝縮して悪意を持って相手へ投げつけるのが呪いであると考えられています。
Chapter4:呪いは自分に返ってくるの?
自分の行いは自分に戻ってくるという話を聞いたことはありませんでしょうか?因果応報という考え方があるように、私たち人間の業の基本は「円」です。あなたが投げた感情は、ブーメランとなって自分の元へ戻ってきてしまうという考え方はあながち間違ってはいないようです。
それが負の感情であれば相手の苦しみも粘土のように吸着して、投げた時よりも大きく、黒くなって戻ってきてしまい、思わぬ不幸に見えてしまうケースもあるようです。
また、相手が呪いをかけられていることに気付き、こっそり「呪い返し」をされてしまって呪いをかけた人が死んでしまったという怪談も存在しますから、「負の感情」の取り扱いは十分注意しなければならないようです。
Chapter5:呪い代行って?
呪い代行というのは、上記の事を全て自分で請け持って、自分から発信としてあなたの嫌いな人に呪いをかけることを生業としている業者や人の事を指します。
昔は生贄として生身の人間が呪いを代行したり、陰陽師などが特別な術を使って呪いを代行するという事が行われてきました。陰陽師ならいざ知らず、生身の人間であればやはり呪いが帰ってきてしまって命を落とすケースが多かったのだとか。
現代の呪い代行はとでもお手軽で、インターネットから申し込むことが出来るようですよ。
金額の相場は大体2万円から高くて40万円ほど。
しかも高ければいいというわけではなく、占い師と同じで相性というものがあるようです。
※注意すべきは詐欺師の多さ。占いのように効果が見れるものではありませんから、詐欺師にとってもやりやすい分野に入るのです。
【ミニ情報】呪いグッズもあるらしい
実は、五寸釘と藁人形が添えられた、「呪いグッツ」もあるらしいですよ。お値段は一万円以内で収まるとか。しかし徹底的に凝っている内容のものなので届いてから「自分は何をしようとしていたんだ。」と戦々恐々とするというパターンもあるようです。
Chapter6:体験者の話
1.「呪いをかけて清々した!」Aさんの場合
Aさん(30代/女性)は5年ほど不倫をしていました。しかし「別れる算段が出来ているのに妻が判子を押さない」「妻自身も不倫をしている」など、最悪な妻に腹を立て、ついに彼の家へ突撃したそうです。
彼の奥さんに「別れなさいよ」と迫っていると、奥からあわてた様子で彼が出てきたのそう。
フォローしてくれると期待していたAさんはホッとしました。しかしそれもつかの間、彼は奥さんの前に立ち塞がり「ふざけるな!」と恫喝したのだそう。わけがわからないAさんを後目に、彼は「しつこくつきまとうな、迷惑だ」と怒鳴りあげ、つい先日体の関係を持ったにもかかわらず、打って変わってAさんを責め立てたのだそうです。
挙句の果てに彼が呼んだ警察官まで到着し、Aさんはパトカーの中へ。警察が到着した時の「刑事さん、この人が不審者です!」と指を指した彼の表情は、Aさんの頭からこびりついて離れなかったと言います。
その後。ただの喧嘩として簡単な調書を取られて解放されたAさんはすぐに彼に連絡したのだそう。しかし、一向に電話に出ません。その後一通のメールが届きます。
本文には「遊びだと気づかないなんておかしい。もう二度と連絡しないでくれ。」という言葉が並んでいたそうです。
帰りの車の中、Aさんは復讐についてネットをくまなく調べました。この世から抹殺してやりたいほどの怒りと悲しみ。それと同時に、それを実行してしまうと自分が逮捕されてしまうという事が分かったのだそうです。
当時の事をAさんは「完全犯罪なんてない」と振り返っていました。
そして、Aさんが最終的にたどり着いたのは呪い代行のサイトだそう。本当に呪い殺してやりたいと願っていたAさんはすぐに電話をして「どれくらい効きますか?」と訪ねたのだそうです。答えは「あなたの怨念が強ければ強いほど効果を発揮します」との事。迷いなくAさんは呪いを申し込んだとか。
料金は20万円。成果報酬という形での取引だったそうです。
(全力で呪ってやる)
受け付けてくれた男性は、Aさんに事情を詳しく聞きました。Aさんは話しているうちに怒りがこみあげてきて、悔し涙を流しながら語っていたそうです。「絶対に不幸にしてやりたいんです。許さない!」と熱い思いを伝えると、「承ります」と一言。
その後、効果が出るまで2~6ヶ月かかりますと言われたそうですが、5年も不倫をしていたAさんは、「待てる」と答えたそう。
最初の2ヶ月は何事もなく、(やっぱりインチキだったかな)と思ったそうですが、その後、彼に病気が発覚し、会社などを辞めるはめになったのだとか。肝心の奥さんは「生活が苦しなるのは嫌」とさっさと離婚を決め込んで、彼はひとり、闘病生活をしてるとのことでした。
それだけではなく、彼にはもう一人不倫をしている相手がいたそうで、その彼女は奥さんから訴えられて、慰謝料請求をされているとか。Aさんの望むように、彼が不幸になったので、Aさんはホクホクしながら占い代行者に代金を払ったそうです。
「たった20万円で復讐ができるなら安いものよ。」
Aさんは笑顔で新しい人生一歩を踏み出しました。
【後日談】Aさんはその後、新しい恋人を見つけ、順調に交際を続けているそう。呪い返しや急な病という不可解な事態もなく、元気に暮らしているようですよ。
2.「変な業者に当たってしまった...怖い」Bさんの場合
中学生の時にいじめられて、引きこもりになってしまったBさん(20代/男性)。30歳を目前に控え、やっと近所のスーパーでアルバイトをすることになりました。
引きこもりニートといえども、多趣味だったBさん。インターネットやチャットで人付き合いはあったので、多少緊張はしたものの、職場の人間関係もそれなりにこなすことが出来た様子。バイトは順調でした。
はじめは接客が怖くて裏方の仕事を一年弱やっていたBさんですが、その真面目さとひょうきんさが買われて、陳列からレジ打ちの仕事まで任されるようになりました。
「俺が接客!?」
驚いた一方で「これで人並みになれる」と内心とても喜んだBさん。しばらく順調に表の顔として勤務していたそうです。しかし、ある日、事件は起こりました。
「お前、Bか?」
レジ打ちをしていたBさんの前に現れたのは、中学時代に同じクラスだったC男。彼はBさんを徹底的にいじめ、登校拒否にした張本人でした。
「なんで中学の時学校来なくなったんだ。お前のせいで俺は担任に親呼び出しくらったんだぞ!」
Bさんは一気に当時のことを思い出し、その場に崩れてしまったそうです。
「仕事終わったら電話しろ」
そういってC男は電話番号を渡して去っていきました。
終業後、Bさんは迷ったものの「きっと電話をしなければまた来る」と確信したため、恐る恐るC男に連絡し、近くのファミレスに呼び出されたそうです。
C男はフリーターをしているようでした。金髪に髪を染めていかにも素行の悪い様子だったとBさんは語ります。そのC男さんがBさんを呼び出したのは、中学時代の振る舞いを謝ることではなく、むしろ「お前のせいで人生がめちゃくちゃになった」というとんでもない言いがかりでした。
しかし、Bさんも大人です。「いちゃもんをつけないでくれ」と強く言い返し、その時はお開きになったとか。しかし、翌日からBさんがレジをしている時間帯にC男が現れ、言いがかりをつけてくるようになったそうです。「こいつがおつりを間違えた」という事から始まり、レジ詰めの時に乱暴に扱われ、卵が割れた!ということまで...。店舗に直接電話をされたこともあったそう。
しかし、Bさんが一番ショックだったのは、店長がそれを信じ、Bさんをきつく注意したという点です。Bさんはその翌日からバイトに行くのをやめてしまったそうです。
再び引きこもりになったBさんは、C男に復讐に燃えました。「絶対に許さない」という思いで、復讐を考えたそう。
もともとオカルトが好きなBさんは呪いをかけることを思いつきます。
「人を呪わば穴二つっていうもんな...。それなら他人にC男を呪ってもらおう。」
早速インターネットを駆け回り、呪いサイトにたどり着きました。値段は40万と高額でしたが、バイト代のほとんどを貯金していたBさんに払えない額ではありません。確実に死に追いやれるほどの強いの呪いを保証してくれるという謳い文句に急かされるように、早速電話をかけてみたBさん。
術者を名乗る男性に繋がり、こう指示されたそうです。
「これからお札を送りますので、そこにありったけの憎しみを込めてください。期間は7日。欠かさず送り込んでください。あなたの思いが強ければ強いほど呪いの効果は増します。」
程なくして届いたお札は奇妙な物でしたが、Bさんは思いっ切り呪いをかけました。そして7日間の呪いが終わった頃、コンビニへ行ったBさんは偶然C男を見かけます。
なんと彼は車椅子に乗っていました。
家に帰って母親に尋ねると、どうやら酔っぱらっていたC男が、橋の上から落ちてしまったのだとか。
「やった!呪いが成功したんだ!」
大きな衝撃がBさんをおそい、喜び勇んで家に帰ったといいます。そしてネット掲示板で事の経緯を自慢すると、ある人が疑問を唱えました。
「でもさ、それって結局Bが呪いをかけたことになるよな」
Bさんはそこで、ふっと気付きます。
「そういえば、俺が怨念を送ったんだった。」
それに気づいてから、Bさんの体調に変化が現れました。めまい、息苦しさに加えて嘔吐、下痢...。Bさんは自分にかけた呪いが戻ってきたんだと、信じているそうです。
【後日談】Bさんは精神病棟へ入院してしまったそうです。
しかし、このケースは自分の思い込みにより罪悪感から不定愁訴が現れ、最終的に耐え切れなくなって精神が壊れてしまったように見受けられますね。
そういった面から、呪いをかけるという行為というのは、術者の「何か」を大量に消費するものかもしれません。
最後に
呪い代行を利用するにはそれなりの精神力が大切
様々なケースから読み解くと、呪いというものは、かなり扱いが難しいものであるということが分かってきました。
もしもの時のために、「金銭と引き換えに汚れを引き受けてくれる呪い代行」に依頼するというのはいいことかもしれません。
きっと呪いをかけることによって、気持ちがすっきりしたり、踏ん切りがつくということもあるでしょう。
しかし、人の潜在意識には自分が呪いをかけたという事実が残ります。もし、あなたの望む効果が相手に現れたその時、罪の意識に苛まれて身を滅ぼすことのないように注意しなければなりませんね。