電話占い依存する人の特徴と対策
投稿日:2017年7月28日 更新日:
はじめに
電話占いはそのやり方に慣れるととても楽でついつい癖になってしまうような手軽さがあります。
その手軽さゆえに依存してしまう人がいるというのが問題点に挙げられますね。たまに利用する程度ならいいのですが、ついついハマってしまって、抜け出せなくなってしまうと……大変な事になるかもしれません。
電話占いに依存してしまうのは、占い師が催眠術をかけているのでも、脅しているのでもなくて、純粋にサービスを利用する側のこころの問題が原因としてあげられます。
そもそも占いに依存する人の特徴というのがあって、要素を踏まえているのはもちろんですが、
特に電話占いに関しては、ハマってしまう人が多い理由があります。その理由をおおきく4つに分けてご紹介しましょう。
占いにハマってしまう人の特徴
理由1:外出できない人
ここで言う外出できない人というのは、ニートや引きこもりといった人々だけではありません。子育て中のママさんであったり、身体に何かあって気軽に外へ出られない人、また極度の対人恐怖症などで店舗型の占いを利用しづらい人などが含まれます。
こういった方のニーズにマッチするのが「電話占い」。いつでも、自分のタイミングで、部屋の中から相談ができるという点が、その人それぞれの生活スタイルに合っていますよね。
声だけなので特に気を使う必要もなければ、身支度も必要ありません。しかも電話の相手は相談を聞いてくれるプロ。不思議な力で私たちを導いてくれようとするばかりではなく、聞いた事には必ず答えをくれるのです。この手軽さを覚えてしまうと、抜け出す事が困難になるのだとか。
友達に言えない、親にも相談できないといった悩みを抱く人にとっては、自分に寄り添ってくれるお守りのような存在。気がついたときにはもう手放す事ができなくなっていた……と、依存状態から抜け出せなくなるので注意が必要です。
また、外出をしない事によって、必然的に電話占いでの交流が、その人にとって外の世界とのつながりという立ち位置になってしまい、別の意味で手放せない要素を見出してしまいます。「社会とつながっていたい」というのは人間の欲求のひとつ。社会的で群れをなして生活している人間にとって、外の世界とつながるというのは、心の安定に有効な要素です。そういった意味から電話占いをやめられなくなってしまうというパターンが多いとも言えるでしょう。
理由2:自尊心が高く、自分を肯定してもらいたい
電話占い依存に陥る人の中には、自尊心が高く、常に自分を肯定してもらいたいという欲求を強く持っている人も多いようです。
というのも、電話占いを利用すると、必ずと言っていいほど、占い師はこちらが「欲しい言葉」をかけてくれます。それは占いの結果ではなく、自分が辛い思いをしてきたと伝えれば「しんどかったね」と声をかけてくれ、「それでもあなたはできる人よ」と優しく背中を押してくれるのです。
この気持ちよさを知ってしまった人は、電話占いの虜になってしまうのだとか。自尊心が高く、自分を肯定してもらいたいという気持ちを強く持っている人は、他人からの賞賛に飢えている状態。
手軽に、また自分が欲しいタイミングでこういった欲求を満たしてくれる電話占いに、快感を覚えど不快感は感じません。
また、自尊心の高い人は日常生活でも成果を出すために尽力している頑張り屋さんのケースが多いので、お金がたくさんあり、収入的にも継続して電話占いを続ける事ができるという特徴があるのです。
「褒められるのに弱い」「ちょっと仕切りたがり屋な面がある」という人は、依存状態にならないように注意が必要ですね。
理由3:孤独
誰にも頼る人がいない。誰にも本心を相談できない。こういった悩みを持っている人も電話占いに頼ってしまう傾向にあるようです。なぜなら、孤独を感じていると相手にすがりつきたいという思いにかられる事が多くなります。
相手からの言葉でしか、自分を褒めてあげられなくなったり、認めてあげる事ができなくなるのです。
実は、電話占いを利用している人のほとんどは「自分がしゃべるよりも占い師の話を聞いている」事が多いのだとか。それは、もちろん占い師の鑑定結果を聞いているケースもあるのでしょうが、占い師が会話で盛り上げてくれたり、「こうやって自分と話してくれている」という時間に価値を感じるという意見があるようです。
そういった人は独り暮らしのOLさんであったり、会社の愚痴を言いたくても言えない会社員であったりと様々です。しかし、皆、こころに何かしら辛さや苦しみというものを抱えているという一面があり、占い師との会話から元気をもらっているという意味合いが強いという意見が大半でした。
孤独は寄りべを求めます。それが電話占い師であった場合、多額のお金も徴収される危険性がある事を忘れてはなりませんね。
理由4:強迫観念に駆られている
「電話占いをしたから物事がうまくいった。それなら電話占いをしなければ物事がうまくいかないかもしれない」
これは非常に偏った考え方ではありますが、依存する人は似たような事を思いこんでしまいます。例えば自分で選択し、行動していたらうまくいかなかったけど、試しに占い師のいう通りに行動してみたらなんと物事がうまくいき始めた……!など、誤った成功体験と認識をしてしまうと、とたんにそれは強迫観念へと早変わりしてしまうのです。
その思い込みは、占い師が言った事が当たるたびにしつこい油汚れのようにこころにこびり付きます。そうなるともう、人生の主導権が占い師に移ってしまい、1日に何度も電話をしたり、何かを決める時に占い師ばかりを頼ってしまったりといった事態に発展してしまうのです。
そうなると立派な電話占い依存。やっかいなのは電話占いによって孤独感も埋められているので、誰になんと言われようと、その代わりが見つかるまで抜け出す事が非常に困難であるという状態まではまり込む人が多いという点。
こころに隙間がある人は注意しなければなりません。
電話占いにハマりやすいの人の傾向
実は、外の世界でなんらかの仮面をかぶる事を余儀なくされているという人が、電話占いにハマるというケースがとても多いのです。それはやはり、本当の自分と建前の自分との間に軋轢が生じてしまうという事で、こころに寂しさを負ってしまうという点が一番大きいでしょう。
電話占い師は、対面占い師と違って、言葉を尽くす必要がある分、いわばトークのプロですから、いざ上手い占い師に対峙してしまうと、弱った心が悲鳴をあげて拠り所にしてしまうのです。
それでは、そうならないために今からできる対策を4つご紹介しましょう。
電話占いにハマらない対策
対策1:電話占いの回数を決める
「もうすでに依存しそう」「ああ今月も占いにたくさんお金を使ってしまった」こういった人はすぐに月ごとの電話占いの回数を決めてください。
- 何があってもこれだけは厳守
- 例外は認めない
合わせてこのふたつの掟を厳守しましょう。
そうすれば、何から何まで占い師に頼るという事ができなくなり、厳選した「これこそは!!」という悩みのみ、相談するというサイクルができます。
はじめはとても辛いかもしれません。何度も「これは例外としていいんじゃないだろうか」という気持ちに揺り動かされる事でしょう。しかし、絶対に例外を認めてはなりません。むしろ、そんなに困った悩みがあるのであれば、来月に相談すればいい事だと自分に言い聞かせる事が大切です。
きっと依存状態が長ければ長い程、この対策は辛いものになるでしょう。一日中占いの事を考えてしまうという日もあるかもしれません。それでも、辛いのははじめの2ヶ月程度。3ヶ月を過ぎる頃にはあなたはきっと占い師に頼らなくても一人で問題を解決できた! という事が増えてくるはずです。
それが成功体験となって、あなたを依存症から引き上げてくれるはずです。
対策2:「それはそれ」「お遊び」という感覚を忘れない
電話占いの鑑定士は、的確な答えを提示してくれたり、あなたの話を真剣に聞いてくれるかもしれません。しかしそれは占い師の「仕事」だからに他なりません。ですからこちらとしても「お遊び」の延長といった感覚で対峙するのが一番適切な距離感だと言えるでしょう。
こちらが真剣であれば、仕事を遂行しているというスタンスの占い師からすると、操りやすい良いお客さんとなってしまいます。
電話占い師の仕事は、いかに自分のトークに興味を持たせ、真剣に聞かせるかにかかっています。真剣に聞いてくれればくれるほど、その人が占い師に傾ける信頼度は上がっていき、放っておいても困った時に連絡をくれるようになるからです。
「当たったけど、それはそれ。また暇な時に電話してみよう」
この感覚が一番大切です。
「当たったからお礼の電話をしなきゃ!」と思う事があったなら、あなたはもう、その占い師に依存してしまっています。
対策3:料金は必ず「前払い」の鉄則!!
電話占いを利用する上で、依存しないために大切なのが料金設定。普通、電話占い会社では前払いと後払いの制度を設けており、前払いだと、払った金額分のポイントをもらう事ができ、そのポイントがゼロになった時点で強制的に電話が終了します。しかし、後払い制度であると、強制的に終了するというオプションが使えなくなるので、あなたが話したいと思っただけ、相手と話をすることができてしまうのです。
それは「歯止めがかからない」というデメリットと、「ま、ちょっと話しすぎだけど、これは特別ってことで……」といういらぬ言い訳をこねる材料となってしまいます。
占い依存になりたくない、または占い依存を終了したいという人は必ず、電話占いの料金を前払い設定するようにしましょう。
対策4:営業メールは見ない!
占い師からの営業メールは意外とあなたの足をガッシリ掴む罠になったりしますから注意が必要です。
占い師の営業メールは感謝の言葉と、幸せになるためのワンポイントアドバイスというものが書かれていたり、突然前回の相談内容に触れたメールが来たり、何かお悩みの事はありませんか? という起爆剤が送られてくるのです。
それがまた、落ち込んでいる時にタイミングを合わせるかのように送られてくるのが不思議ですね。ついつい電話してしまいそうな隠されたワナと言えるでしょう。
「そろそろ相談をしてもいかな」と思える自分のタイミングまで占い師からの営業メールを開封されませんように、お気をつけくださいませ……!
最後に
自分を見失ければOK
誰かにすがりたい。全てを受け入れてほしい。そう思う事は人としておかしい事ではありません。
しかし、自分を見失ってしまってはいけません。あなたが占いにお金を使いすぎて破産したとしても、それは全て自分の責任。それなら誰かに頼って色々決めてもらったり導いてもらうよりも、自分の判断で人生という荒波を泳いでいった方が後悔が少ないのではないでしょうか。
「もしかしたら占い依存になる素質があるかもしれない……」そう思って不安になった人がいるかもしれませんが、いつでも自分を取り戻す事ができれば問題はありません。
ちょっとマズイかも……と思ったら、ぜひともこちらにあげた「対策」の方法で自分を取り戻してみてください。依存症にならなければ、電話占いはきっとあなたの人生を豊かにしてくれる最高のツールになるはずです!