【詐欺！インチキ占いのトリック暴露！】コールドリーディングの技術

悪徳占い師の怖い手口について解説します！

霊感が無くても"霊感占い"はできます。

心理学を駆使すれば霊感占い師の真似事が出来るんです。
電話占いに籍を置いている私は、霊感がありません。
それでも"霊感占い師"として活動できているのは...。

心理学の知識を駆使しているからなんです。
なかでも、コールドリーディングは霊感占いを装うのに一番の技術。

私が実際に電話占いで使用したコールドリーディングについて解説していきます。

話術と観察眼さえあればコールドリーディングは誰でも会得できる技術です。

コールドリーディングは警察官やカウンセラー、そしてホストやホステスまで...。
人と接する事のある幅広い職種で使われている心理技術。

例えばこれは霊感占い師との典型的な会話パターンですが、
この、「言わなくても分かってくれる」
という会話がコールドリーディングの目的とするところです。

コールドリーディングとは相手の様子を注意深く観察したり、相手と言葉を交わしたときの声質やしぐさなどで何を考えているかどうかを分析する技術です。
つまり、先ほどの会話では占いに電話をかけてくるという時点で「何か悩みを持っている・しかもその悩みは高いお金を支払ってまでも解決したいもの」であることが分かります。

次に、「彼氏がいる」と伝えた時に相談者が沈んだ声で肯定すれば、それが恋愛の問題だと分かります。
つまり「彼氏と上手くいっていない」という可能性が浮上します。
そこで「彼氏と上手くいっていないでしょ？」と言葉にすることで。「どうして何も言っていないのに分かるの？」となり、相談者が浮気というキーワードに反応すれば「この人は分かってくれる」と安心感を抱かせることになるのです。

文字にすればくだらない事のように思えるのですが、実際に言葉としてやり取りを聞くと、不思議な気持ちになるものです。
占い師はこの技術を使って「私はあなたが何も言わなくてもあなたの事をよく知っている」と相手に思わせ、信頼を勝ち取る事を目的としています。

「相手を支配し思い通りに動かすためなら嘘も平気でつける」という人は向いています。

コールドリーディングは観察眼以上に、相手に自分を信頼させる立ち振る舞いや口調でなければいけません。
しかも、それはそれぞれ相談者に合ったものである必要があるのです。
「信頼を作り上げる」ためには嘘も平気でつける上に、演技力も必要になります。

コールドリーディングで詐欺・インチキ占い師が使う技術は「信頼」を作るのに役立ちます。
技術が多数ありますが、代表的な技術は大きく4つに分けられます。

さっそく見ていきましょう。＾＾♪

１：ストックスピール～誰にも当てはまる事～

誰にでもあてはまることを難しい言葉で、さも特別感があるように語る技術。

「実は寂しがり屋だよね。」
「人間関係にトラウマがあるんじゃない？人に裏切られたりとか...。」
「占いを100%信じてないでしょう？実は胡散臭いって気持ち持っているよね。」

あなたにも当てはまりましたか？
実はこれ、私にも当てはまります。
というより、きっと人間社会で生活している人、全てに当てはまる事ですよね。

こういう「誰にでもあてはまる事」を、さもあなたを霊視したかのように言い当てて、「信頼を勝ち取る」のがストックスピールの技術。

2,3回当たればそれは「まぐれ」。
しかし、4回、5回とあなたの内面を当てて来たらどうでしょう？
「本当に私を理解してくれてる」と感じてしまいますよね。
そこで信頼関係を築くのが占い師の大きな目的なのです。

２：サトルネガティブ～YESでもNOでも当たる事～

こちらが尋ねたことに「YES」でも「NO」でも「外れたことにならない」問いかけの事。

「～じゃないよね。」
という問いかけを用います。

この質問に女性は【YES】の回答。

この質問にも女性は【YES】と回答をしました。

相手が「はい」でも「いいえ」でも知ったかぶりをして話を進めることが出来ます。
しかも、占い師が誘導して相談者は自分から自己開示をしてしまっています。

違う質問の場合も見ていきましょう。

この質問に女性は【YES】と回答。

実家や家の周りを含めて、周りに犬を飼っていない人なんてそうそう居ませんよね。
自分が飼っていなくても、周りやご近所さん、友達で飼っているケースや過去のケースも含めたら多いはず。

「なんで分かったの！？」には「霊能力です」と言えばいいし、
「過去に買っていませんし、周りにもいません」と言われれば「あなたの守護霊」とでも言っておけばいいのです。

外れていても、「最終的にあっているように見せられる」会話の技術がサトルネガティブです。
文面で見るとバカバカしいののですが、実際に耳にすると驚いてしまうものですし、"それらしい"ですよ。

３:"道具"で信ぴょう性をあげる

「彼が浮気している姿が水晶に現れています」など、占いの根拠を神秘的な道具で演出する。

「あなた今日恋愛運良いみたいよ。タロットで占ったらそう出たし、朝の占いでも言ってたわ。」
そう言われたらそうかなあと感じて信じたくなってしまいますよね。
神秘的な道具（カード・水晶など）で、根拠を提示することで、話の信ぴょう性が自動的に高くなってしまいます。
個人的に、占い師の占術は演出的要素もあると感じています。

４：カテゴリ分けをする

人の悩みは4つのカテゴリに分けられる。

人が悩むのは大きく分けてこの4つです。
中でも人間関係が一番多いです。

この4つを頭に入れているのと入れていないのでは「信頼性」が全く違います。

相手の悩みがどの項目に属するのかを、相談者が口を開くまでに当てる事。
それが出来れば霊感ゼロのインチキ占いでも、人気の占い師になる事が出来ます。

コールドリーディングは「相談者が話すことを引き出し、観察する技術」いわば受け身。

ですから、相談者が嘘を言った場合、それに気づくことが出来ません。
「恋人はいません」と話すと、「恋人はいない前提」で話は進みますし、「女優の卵です」と話すと、「女優の卵という前提」で話は進められます。笑

受け身の技術はリスクが高いので、私の様なインチキ占い師は、たいてい他の技術と一緒に使います。
受け身のコールドリーディングと対をなすのは、攻めの「ホットリーディング」

※ホットリーディングについての記事は下のリンクからどうぞ！

ホットリーディングで下地をつくり、コールドリーディングで会話の方向性を定めて相談者の信頼を勝ち取る。
それが詐欺・インチキ占い師の手口。マニュアルとして採用している電話占い会社は多数ありますし、実際ほとんどの電話占い師が利用しています。

コールドリーディングのまとめ

聞き手に「この人なら私の事を分かってくれる。だから正しい答えを出してくれる。」
そう思ってもらう事が出来るのがコールドリーディングです。

相談者もバカではありません。
このセクションに失敗すると、電話をブチッと切られてしまいます。笑
人の心を操作するのに大変重要な技術であることは確かですね。

視えたことをそのまま伝えたらいいのが本物の霊感占い師。
凡人であるインチキ占い師が彼女たちの真似をするには、思考を研ぎ澄ませて相手の事をよく観察しなければならないのです。

もはやそれは占いではありませんよね。